川砂の旅

淀川産 川砂が出荷されるまでの「川砂の旅。」を追ってみました。

淀川産 川砂は、産地(採取場)が枚方市の淀川流域です。神交産業までは、砂船で淀川を下って運搬されて来ます。
川の上には遮る物がなく、夏と冬は特に厳しい環境下での作業になります。

それでは順番を追って見ていきましょう。

01
出発から現場到着まで

川砂の採取船は朝、大川から水門を抜けて川砂の採取場所である枚方市の淀川流域を目指して出航します。雨天以外は、毎日大小たくさんの船が出航して採取を行なっています。川のうえは遮るものがなく、太陽や風の影響を直接受けるため陸地にいるよりも強く寒さや暑さを感じます。真夏と真冬は特に厳しい環境下での作業になります。

02
現場での作業風景

採取場所に到着すると、採取ポイントを決めて停泊し、大きなホースを川底へ落としていきます。水とともに大量の砂を吸い上げ、神交産業へと卸す良質な砂の採取を行います。大きな船になると採取するだけで2時間〜2時間半の時間を要します。より効率的に採取が行えるように砂の表面を均したり、吸い上げを止めたり、作業員は船の上を飛び回りながら採取作業を行います。

03
採取現場から工場へ移動

砂をめいっぱい採取したら、神交産業へ向けて朝の出航時より1m以上も沈んだ水面スレスレの状態で下っていきます。水門で水位を調節し、大川へ戻ったら神交産業へ船を横付けします。「クラムセル」を使って、船から砂を下ろしストックヤードへ一時仮置きします。その後、ストックヤードから分級機・洗浄機に移して洗いと篩いにかけます。篩いは4.5㎜目と6㎜目の2種類。このときゴミと篩い目より大きい石を選別し除去(廃棄)します。処理が終わったらベルトコンベアでホッパーに移され、ホッパーから直接ダンプに積み込まれたり、PE袋詰めやトン袋に詰められたりして各現場様、各下店様へと旅立っていきます。